大祓 知恵のことば
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神社で宮司さんにお祓いをしていただいた経験のあるかたもおられるかもしれませんが、この祓いというのは「つみけがれ」を祓うということを指すそうです。
「つみけがれ」の「つみ」とは、犯罪などの「罪」という意味ではなく、人間本来のすばらしい姿を包み隠してしまうもの = 包む身 を意味します。
また、「けがれ」というのは汚れたとか汚いという意味ではなく、神様からいただいた気が枯れてしまった状態 = 気枯れ を意味します。
これらは知らず知らずのうちに私たち人間のからだに付いて、様々なトラブルを引き起こすわけですが、こらはすべて「我欲」や「理屈」から生じるものとされています。
日本では古来より、これらの「つみけがれ」を祓うために、「大祓いのことば」という祝詞(のりと)を唱えてきました。
「大祓いのことば」は現在でも毎日全国の神社で唱えられている祝詞で、
これは昔、中臣氏の誰かが、神様の声を肌で感じ、それを言葉として表し、以後ずっと語り継がれてきたことばです。
これを無我になって唱えることにより、つみけがれを祓うことができるといわれています。
言葉というものは現代では単なる情報の伝達手段と捉えられていますが、本来言葉というものは神様・自然からの知恵を表現するために生まれたものですので、実はものすごい力を持っています。
ですから良いことを言えば物事は良い方向に向かいますし、逆に悪いことばかり言っていればそのような方向に向かうということになります。
そして「大祓いのことば」には神様の知恵が込められているので
これをゆっくりと一言、一言声に出すことによって神様のすばらしい
エネルギーを受けることができ、「つみけがれ」といった悪いものを
良いものに変換してくれるそうです。
また、奈良の春日大社でも神職によって世の中すべてが祓われるようにと「大祓いのことば」が奏上されています。
私も毎朝大祓いのことばを神前で唱えていますが、
この習慣は大変重要なものと肌で感じています。
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また、この「大祓いのことば」は葉室頼昭先生のCDブックで聞くことができます。
大祓 知恵のことば―CDブック